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【クボタ AR213】エアロスター コンバインの馬力・条数・サイズと買取相場`

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【クボタ AR213】エアロスター コンバインの馬力・条数・サイズと買取相場`

クボタAR213

実家の納屋の奥で、シートを被ったまま眠っている「クボタ AR213」。

「かなり古い機械だし、バッテリーも上がっている。もう鉄くずとして処分するしかないだろうか」

もしそのように考えているなら、少し待ってください。

実はこの「AR213」、確かに現代の大型農業には不向きな小型機ですが、「ある特定の条件」において非常に需要が高い機種です。日本国内の山間部での利用はもちろん、たとえ動かなくても、その心臓部である「クボタ製ディーゼルエンジン」は、海外で神格化されるほどの信頼性を誇ります。

この記事では、カタログスペックの数値的な詳細から、整備士だけが知るメンテナンスの急所、そして「修理するべきか、売却するべきか」の判断基準となる最新の買取相場までを、余すことなく徹底的に解説します。処分に困っていたその機械が、意外な臨時収入に変わるかもしれません。

クボタ AR213 エアロスターのスペック・製造年・特徴

クボタの「エアロスター(Aerostar)」シリーズは、日本のコンバインの歴史において、居住性、操作性、そして脱穀精度の飛躍的向上を実現した転換点となるモデルです。その中でも「AR213」は、日本の狭小な農地事情に合わせて設計された、非常に取り回しの良いエントリー〜ミドルレンジのモデルとして誕生しました。

主要諸元表

AR213の「213」という型番は、「2条刈り・13馬力」を表しています。まずは、この機械がどのような基本性能を持っているのか、客観的な数値データを確認します。

項目 スペック・仕様 備考
販売期間 1990年代後半〜2000年代中期 スカイロードシリーズの後継機
エンジン型式 水冷4サイクル立形ディーゼル クボタ スーパーミニシリーズ(D722等)
気筒数 3気筒 低振動・静音設計
排気量 約 719 cc トルク重視のセッティング
出力(馬力) 定格 12.5 PS 〜 13 PS グロス出力では約20PSのポテンシャル
条数 2条刈り 小回りが利くサイズ
機体サイズ 全長2800mm × 全幅1550mm × 全高1900mm ※仕様により若干変動あり
重量 900kg 〜 1100kg 湿田でも沈みにくい軽量設計
収穫方式 グレンタンク仕様 / 袋取り仕様 ※現車確認必須ポイント

この表から読み取れるのは、AR213が「必要十分なパワー」と「軽量コンパクト」を両立させたバランスの良い機体であるという事実です。

小回りの利く「エアロスター」の特徴

「エアロスター」という名前は、単なる愛称ではありません。これは、脱穀部における「空気(エアロ)の流れ」を科学的に解析し、選別精度を劇的に向上させた技術的特徴を示しています。

  • 湿材に強い選別能力朝露が残る時間帯や、雨上がりの稲刈りでは、藁(わら)が湿って選別網に詰まりやすくなります。AR213は、唐箕(とうみ)ファンからの風の流れを最適化することで、湿った稲でもスムーズに選別し、籾(もみ)のロスを最小限に抑える設計がなされています。
  • 日本の棚田・変形田に特化北海道のような広大な農地とは異なり、本州の中山間地域には、大型機械が物理的に入れない「棚田」や「不整形の田んぼ」が無数に存在します。全長3メートルを切るAR213は、こうした現場で最強のパフォーマンスを発揮します。
  • プロ農家の「サブ機」としての需要大規模農家であっても、田んぼの四隅(枕地)や、入り口付近の狭い場所を刈り取るための「サブ機」として、このクラスのコンバインを保有し続けるケースが多々あります。

AR213 の市場評価と「部品取り」としての価値

一般的に、中古農機の市場価値は「新しいか、古いか」「大きいか、小さいか」で判断されがちです。しかし、AR213の評価軸は少し異なります。ここでは、【パターンB:国内・部品向き(一部途上国向け)】という需要判定に基づき、その真価を紐解きます。

国内の「週末農家」や「山間部」での需要

海外輸出市場(特にベトナムやカンボジアなどの大規模稲作地帯)において、コンバインの花形は「3条刈り・4条刈り」以上のクラスです。作業効率を最優先する海外の現場では、2条刈りのAR213は「少し小さすぎる」と判断される傾向があります。

しかし、だからといって需要がないわけではありません。AR213の主戦場は、日本国内のニッチな市場に残されています。

  • 自家消費用の米作り(兼業農家)家族が食べる分だけを作る「週末農家」にとって、数百万円する新品のコンバインは投資対効果が合いません。そこで、「古くても動けばいい」「安く手に入る機械が欲しい」という層から、整備済みのAR213は熱烈な支持を受けています。
  • 中山間地域の棚田重機も入れないような山間部の田んぼでは、現代の大型化・IT化したコンバインは逆に使い勝手が悪くなります。アナログで軽量なAR213は、こうした地域で「現役」として重宝され続けています。

値段がつかない?と思っても「部品」に価値がある

もし、あなたのAR213が「エンジンがかからない」「クローラーが切れている」状態だとしても、絶対に「ゴミ」として扱ってはいけません。この機械には、「部品取り車」としての強固な価値があります。

  • 世界が欲しがる「Dシリーズ」エンジンAR213に搭載されている3気筒ディーゼルエンジン(D722等)は、耐久性と燃費性能が世界最高水準です。このエンジンは、コンバインとしての寿命を終えた後も取り外され、海外で「揚水ポンプ」や「発電機」、あるいは「小型船舶のエンジン」として第二の人生を歩むケースが非常に多いのです。
  • 供給終了部品の宝庫古い機械ゆえに、メーカーからの部品供給(NLA)が終了しているパーツが増えています。現在もAR213を愛用しているユーザーにとって、中古の電装品、刈取部のギア、板金パーツなどは、喉から手が出るほど欲しい「宝の山」です。

ポイント


つまり、「不動車であっても、クボタ製なら鉄くず以上の価値が確実にある」というのが、プロの見解です。

【所有者必見】型番プレート・アワメーターの確認

正確な査定額を知るためには、所有者自身が愛車の「履歴書」を把握しておく必要があります。確認すべきは以下の2点です。

AR213のプレート位置

査定を依頼する際、必ず聞かれるのが正確な型式と製造番号です。AR213の場合、以下の場所に金属製のプレート(コーションプレート)がリベット留めされています。

  1. 運転席の足元(ステップ付近):泥で見えにくくなっている場合が多いので、布で拭き取って確認してください。
  2. 車体側面のカバー:エンジンの点検口付近や、脱穀部のサイドカバーに貼付されていることもあります。

また、重要なのが「グレンタンク仕様」か「袋取り仕様」かの確認です。

  • グレンタンク仕様: 刈り取った籾をタンクに貯め、パイプ(オーガ)で排出するタイプ。市場価値が高い傾向にあります。
  • 袋取り仕様: 刈り取った籾を直接「米袋」に入れるタイプ。構造が単純で壊れにくいですが、作業負担が大きいため、査定額はタンク式よりやや劣る場合があります。

稼働時間(アワー)と寿命の目安

運転席にある「アワメーター(稼働時間計)」の数字は、コンバインの残り寿命を測るバロメーターです。

  • 〜300時間(極上): 小型コンバインとしては非常に少ない稼働時間です。高価買取の可能性が極めて高くなります。
  • 300〜500時間(標準): 定期的なメンテナンスさえされていれば、まだまだ現役です。
  • 500〜800時間(過走行): 一般的に、小型コンバインの寿命目安と言われるラインです。あちこちの部品交換が必要になる時期ですが、エンジン自体は元気なことが多く、部品取りとしての需要は消えません。

よくあるトラブルと「修理 vs 売却」の判断

古い機械にはトラブルがつきものです。特にAR213で頻発する不具合と、その修理コストを知ることで、「直して使うか」「今のうちに売るか」の賢い判断が可能になります。

コンバイン特有の不具合(クローラー・こぎ胴)

コンバインの維持費を跳ね上げる最大の要因は、消耗品の塊である「足回り」と「脱穀部」です。

  1. ゴムクローラーの劣化(ヒビ割れ・断裂)ゴムは経年劣化で硬化し、必ずヒビが入ります。特に芯金(スチールコード)が見えている状態は危険信号です。
    • 修理コスト: 片側交換で約5万円〜10万円(部品代+工賃)。左右両方なら15万円〜20万円コースです。
  2. こぎ胴(脱穀部)の摩耗稲を脱穀する「こぎ歯」が摩耗すると、脱穀精度が落ちます。また、搬送チェーンが錆び付いて動かなくなるトラブルも、長期保管機によく見られます。
  3. 刈取部の動作不良ナイフ(刃)の切れ味が悪くなったり、引起こしチェーンが切れたりするトラブルです。

高額修理になる前に手放すべき理由

ここで冷静な計算が必要です。

前述の通り、AR213の中古市場での取引相場(現状渡し)は、状態によりますが数万円〜十数万円の世界です。

もし、ゴムクローラーが切れて左右交換に15万円かかるとしたらどうでしょうか?

「修理代」が「車両の価値」を上回ってしまいます。これを経済用語で「全損」と呼びます。

  • 修理する場合: 15万円払って直しても、来年また別の場所(エンジンや電気系統)が壊れるリスクがあります。
  • 売却する場合: 壊れている状態でも、部品取り価値として値段がつく可能性があります。その現金を元手に、新しい機械の購入やレンタルの費用に充てる方が、経済的合理性は圧倒的に高いのです。

さらに、メーカーの部品供給期間が終了し始めているため、「お金を出しても部品がなくて直せない」というリスクも年々高まっています。

注意


故障箇所が多く、地元の農機具店では「修理不能」と言われたり、高額な見積もりが出たりした場合、無理に直そうとしないでください。「壊れたままの状態」で査定に出すのが、最も損をしない鉄則です。

AR213 の買取相場と高く売るための出口戦略

では、実際にAR213を売却する場合、どのくらいの金額になるのでしょうか。そして、どこに売ればいいのでしょうか。

AR213の市場価値データ

独自の調査データに基づく、AR213の相場感は以下の通りです。

状態ランク 想定買取相場(目安) 解説
Sランク(極上) 100,000円 〜 140,000円 アワー300時間以下、クローラー新品同様、保管状態良好。
Aランク(実動) 40,000円 〜 80,000円 エンジン始動可、刈取動作OK。年式相応の錆や汚れあり。
Bランク(要整備) 20,000円 〜 40,000円 エンジンはかかるが、クローラーにヒビ、一部動作不良あり。
Cランク(不動・部品) 0円 〜 20,000円 エンジン不動、クローラー断裂。※鉄くず価格よりは高い。
店頭販売価格 180,000円 〜 農機具店で整備後に販売される価格。
「店頭で18万円で売られているのに、なぜ買取は5万円なのか?」

そう思うかもしれません。しかし、業者は買い取った後に「陸送費(数万円)」「点検整備費(数万円)」「保管コスト」「利益」を差し引く必要があります。特に古いコンバインは整備リスクが高いため、買取価格は慎重にならざるを得ないのが現実です。

やってはいけない「処分方法」

  1. 鉄くず業者への持ち込みスクラップ業者は「重さ」でしか価値を判断しません。エンジンや機能部品の価値は無視され、数千円(鉄の相場次第)にしかならないケースが大半です。
  2. 農協(JA)への下取り相談JAは基本的に「新品への買い替え」を前提としています。古い年式、特に再販が難しい2条刈りのコンバインは「査定0円」どころか、「処分費用(リサイクル料)」を請求される可能性があります。

正解は「農機具専門の買取店」

AR213を適正価格、あるいは相場以上で売るための唯一の正解は、「農機具専門の買取業者」に依頼することです。

彼らは以下の2つの強力な販路を持っています。

  1. 国内の小規模農家へのダイレクト販売「安く買えるなら欲しい」という国内ユーザーと直接繋がっているため、中間マージンをカットして高値で買い取れます。
  2. 海外販路(エンジン・部品輸出)動かない機械でも、分解してコンテナに詰め、東南アジアへ輸出するノウハウを持っています。これにより、「他店で断られた機械」にも値段をつけることができます。

もし、地元の農機具店やJAで「値段がつかない」「処分料がかかる」と言われたとしても、諦める必要はありません。専門業者なら、その評価を覆せる可能性が十分にあります。

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おすすめの買取査定サービス

最後に、AR213のような「古めの小型コンバイン」を売却する際に、特に相性の良い査定サービスを3つ厳選して紹介します。それぞれの特徴に合わせて使い分けてください。

1. ヒカカク!

「まずは相場を知りたい」「一番高い業者を探したい」方へ

国内最大級の買取比較サイトです。最大20社から一括で見積もりを取ることができるため、あなたのAR213を「部品として欲しい業者」と「製品として再販したい業者」のどちらが高値をつけるか、競わせることができます。入力も簡単で、今の相場感を掴むのに最適です。

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2. 農機具買取査定君

「農機具のプロに任せたい」「スピーディーに現金化したい」方へ

農機具に特化した一括査定サービスです。登録されている業者は農機のプロばかりなので、クボタAR213の「エンジンの価値」や「部品の希少性」を熟知しています。話が早く、適正な評価が期待できます。最大5社の厳選された優良店が査定を行います。

農機具買取査定君を利用する

3. トラックファイブ

「動かない」「倉庫ごと片付けたい」方へ

もしAR213が完全に動かない状態だったり、他にもトラックや重機、建機などが納屋に眠っている場合は、ここが最強です。商用車や重機に強く、即日現金化にも対応しています。「ボロボロでもOK」を掲げており、他社で断られた案件でも相談に乗ってくれます。

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まとめ:クボタ AR213 はまだ終わらない

クボタ AR213(エアロスター)は、日本の農業を支えてきた名機です。

たとえ納屋でホコリを被っていたとしても、その機械には「国内の週末農家」や「海外のエンジニア」が求める価値が宿っています。

  • スペック: 扱いやすい2条刈りと、頑丈な3気筒ディーゼルエンジン。
  • 判断基準: クローラー交換などの高額修理が発生する前に手放すのが経済的。
  • 売却先: 鉄くずやJAではなく、「部品価値」や「国内再販ルート」を持つ専門業者へ。

処分にお金をかける時代は終わりました。まずは無料査定を利用して、愛機の「現在の価値」を確かめてみてはいかがでしょうか。それが、あなたにとっても、次の持ち主にとっても最良の選択になるはずです。

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