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【クボタ L1-20】サンシャイン トラクターのスペック・馬力・製造年と買取相場

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【クボタ L1-20】サンシャイン トラクターのスペック・馬力・製造年と買取相場

クボタ_L1-20

実家の納屋や倉庫の奥で、埃をかぶって眠っているオレンジ色のトラクター。「Sunshine(サンシャイン)」と書かれたその機械、「クボタ L1-20」ではありませんか?

エンジンがかかるかどうかも分からないし、古いから鉄くずにするしかないかなぁ……
ちょっと待ってください!
実はそのL1-20、日本国内では「古すぎる機械」かもしれませんが、海外では「神機」と崇められるほど絶大な需要があるお宝なんです。

この記事では、L1-20のカタログスペックや製造年から、整備士しか知らないディープなメンテナンス情報、そして2025年現在のリアルな「輸出買取相場」までを徹底的に解説します。

処分に困っていたその機械が、思いもよらない価値を持っていることに気づくはずです。

クボタ L1-20(サンシャイン)のスペック・製造年・特徴データ

まずは、お手元のトラクターがどのような機械なのか、その基本情報を整理しましょう。L1-20は、1980年代の日本の農業を変えたと言われる名機です。

以下のデータは、実機の確認やメンテナンス、売却時の査定資料として活用してください。

主要諸元表

L1-20は、日本の狭い農道や変形田でも扱いやすいコンパクトなボディに、クラス最大級の排気量を持つエンジンを搭載しているのが特徴です。

通称・シリーズ名 サンシャイン(Sunshine)
販売期間 / 製造年 1983年〜1980年代後半
(昭和58年頃からのロングセラー)
馬力(出力) 20 PS (19.7 HP)
定格回転数 2,500rpm
エンジン型式 Kubota D1402
水冷3気筒ディーゼル
総排気量 1,395 cc (約1.4L)
駆動方式 2WD / 4WD
※中古市場では4WDが高評価
機体サイズ(約) 全長: 265cm / 全幅: 126cm / 全高: 197cm
機体重量 約 980 kg (4WD)
変速段数 前進16段 / 後進16段

メンテナンスデータ

長く調子を維持するため、あるいは売却前に最低限の状態確認をするために必要な油脂類と消耗品のデータです。特にオイル管理はエンジンの寿命に直結します。

エンジンオイル量 約 4.1 L
(推奨粘度: 10W-30 CD級以上)
冷却水 (LLC) 約 6.0 L
ミッションオイル 約 27.0 L
(クボタ純正UDT推奨)
バッテリー型番 75D26R / 80D26R
タイヤサイズ 前輪: 6-14 (4WD)
後輪: 9.5-22

なぜ今でも人気? L1-20(Sunshine)の特徴と海外需要

製造から30年以上経過した機械が、なぜ今でも取引されているのでしょうか。その理由は、現代のトラクターが失ってしまった「過剰なまでの頑丈さ」と「整備性の良さ」にあります。

クボタ「サンシャイン」シリーズの技術と耐久性

1980年代、兼業農家の増加に伴い、誰でも簡単に扱えるトラクターが求められていました。そこで登場したのが「サンシャイン計画」から生まれたL1シリーズです。

このシリーズ最大の特徴は、日本で初めて本格採用されたマイコン制御による水平自動制御システム「モンローマチック(Monroe Matic)」です。車体の傾きをジャイロセンサーが感知し、油圧でロータリーを自動的に水平に保つこの機能は、熟練の技が必要だった耕うん作業を劇的にカンタンにしました。

また、搭載されている「D1402」エンジンは、1.4リットルという余裕のある排気量を持ちます。現代の20馬力クラスが1.0リットル程度のダウンサイジングエンジンであることを考えると、そのトルクの太さは別格です。

低回転から粘り強く回り、無理をさせても壊れにくい。この堅牢な造りが、30年経っても現役で動き続ける理由なんです。

高価買取の理由:海外で「神機」と呼ばれるワケ


日本国内では「古くて部品がない」と言われるL1-20ですが、ベトナムやカンボジアなどの東南アジア諸国では評価が一変します。

* 最適なサイズ感: アジアの小規模な水田に「20馬力」が完璧にフィット。
* 修理のしやすさ: 電子制御が少ない機械式構造のため、現地の修理工が容易に直せる。
* 部品の流用性: 中国製やタイ製の互換パーツ(コピー部品)が豊富で、修理に困らない。

「日本では廃棄対象でも、海外では新品同様の価値がある」
このギャップこそが、L1-20が高価買取される最大の理由です。

【所有者必見】型番プレート・製造番号の確認場所

査定を依頼する際や、部品を特定する際に必ず必要になるのが「正確な型式」と「製造番号(車台番号)」です。L1-20は古い機種のため、ステッカーが剥がれていることもありますが、以下の場所を確認すれば確実です。

刻印・プレートの位置

  • 運転席の足元(キックパネル): クラッチペダル付近のカバー、または足元の側面にアルミ製の銘板がリベット留めされています。ここに「型式 L1-20」と「製造番号(5桁〜6桁の数字)」が刻印されています。
  • エンジンルーム: ボンネットを開け、運転席側の隔壁(バルクヘッド)付近、またはエンジンの側面に打刻やステッカーがあります。
  • フレーム打刻: プレートが見当たらない場合、右前輪付近のフレーム側面をワイヤーブラシで磨いてみてください。鉄のフレームに直接番号が打ち込まれています。

※注意:後ろについている「ロータリー(耕耘部)」にも別の型番(例:RS1351など)があります。トラクター本体の型番とは別物ですので、査定時は両方の型番を控えておくとスムーズです。

アワメーター(稼働時間)の見方と寿命目安

自動車のオドメーター(走行距離)とは異なり、トラクターのメーターはエンジンの「稼働時間(アワー)」を示しています。

500〜800時間
バリバリの現役極上車。国内の中古市場でも高値がつきます。
1,000〜1,500時間
一般的な中古車。メンテナンス次第でまだまだ使えます。
2,000時間以上
国内では寿命ラインですが、輸出市場では単なる通過点です。エンジンさえ回れば値段がつきます。

よくあるトラブルと対処法(修理 vs 売却の判断基準)

L1-20は頑丈ですが、経年劣化によるトラブルは避けられません。ここでは代表的な故障事例と、それを直すべきか売るべきかの判断基準を解説します。

トラクター特有の典型的なトラブル対処法

1. エンジン始動不良(キーを回してもかからない)
最も多い原因はバッテリー上がりですが、古いディーゼル車特有の「グロープラグ(予熱装置)」の不良も考えられます。L1-20は予熱が必要なエンジンです。キーを「予熱」位置にしてインジケーターが赤くなるか確認しましょう。

2. オイル漏れ・滲み
前車軸(フロントアクスル)の継ぎ目や、ロータリーの爪軸シールからのオイル漏れは定番のトラブルです。

3. 油圧不調・モンロー故障
「ロータリーが上がらない」「自動水平が効かない」といった症状。センサーの断線やコントロールボックスの電子部品劣化が原因です。

注意:修理費のワナ


ここで重要な警告があります。L1-20は名機ですが、メーカー(クボタ)からの一部純正部品の供給は終了(製廃)しています

もし大規模な故障が発生した場合、数十万円の修理費がかかることも珍しくありません。

「数十万円かけて修理しても、国内での中古販売価格はそれほど上がらない」

これが現実です。直して使う予定がないのであれば、修理費をかける前に「壊れたままの状態」で輸出業者に査定を依頼するのが経済的に最も賢い選択です。

【2025年最新】L1-20 の中古市場価値と買取相場

では、実際にL1-20はいくらで売れるのでしょうか。販売価格と買取価格の構造を理解しておきましょう。

中古農機具店で40〜70万円で売られているのを見て「うちのも高く売れる?」と思うかもしれませんが、販売価格には整備費や業者の利益が含まれています。買取価格はそこからコストを引いた額になりますが、それでも鉄スクラップよりは遥かに高値です!

状態別の買取相場目安

以下は、2025年現在の輸出市場や業者オークション相場を元にした、L1-20の買取目安です。

Sランク
(極上品)
25万円 〜 40万円
アワ500h以下、整備済み、保管状態良好。国内再販レベル。
Bランク
(実働・年式相応)
15万円 〜 25万円
エンジン一発始動、タイヤひび割れ、サビ傷あり。輸出の主力商品。
Cランク
(難あり・不動)
5万円 〜 15万円
エンジン不動、バッテリー上がり、パンク等。
部品取りやコンテナの隙間埋め材として需要あり。

※相場は地域、4WD/2WDの違い、ロータリーの有無によって変動します。

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L1-20 を「1円でも高く売る」ための出口戦略

大切なトラクターを安く買い叩かれないために、正しい売却ルートを選びましょう。

絶対にやってはいけない処分方法


以下の方法は、L1-20のような「輸出人気モデル」を手放す際には大損につながります。

1. 鉄くず業者への持ち込み: 重さでしか評価されず、3〜4万円にしかなりません。
2. 農協(JA)への下取り: 古い農機は「値段がつかない」「処分料がかかる」と言われるリスクがあります。
3. 個人売買: 陸送手配が難しく、送料だけで赤字になる可能性があります。

正解は「輸出ルートを持つ買取店」への売却

最も確実に、かつ適正価格で売却する方法は、「海外への輸出ルートを自社で持っている農機具買取専門店」に依頼することです。

彼らは、日本国内で売れなくても、ベトナムやカンボジアで高く売れることを知っています。そのため、エンジンさえ生きていれば、外装がボロボロでも強気の査定額を出すことができます。

「国内では0円、海外なら20万円」

これが現実に起こるのがL1-20の世界です。まずは、輸出に強い業者に査定を依頼してみましょう。

クボタ L1-20 の買取に強い!おすすめ業者ランキング

最後に、L1-20の価値を正しく評価し、高価買取が期待できるおすすめのサービスを3つ紹介します。すべて査定は無料ですので、相見積もりを取って比較することをお勧めします。

1. ヒカカク!

とりあえず「今の最高値」を知りたいならここです。最大20社の一括査定が可能で、様々な業者が競合するため、L1-20を探している輸出業者が高値を提示してくれる可能性が高いです。

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2. 農機具買取査定君

農機具に特化した専門性の高い一括査定サービスです。トラクターの価値を熟知しているプロフェッショナルが集まっているため、マニアックな質問や状態の説明もしっかり伝わります。

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3. トラックファイブ

もし、お手元のL1-20が「動かない」「ボロボロで錆だらけ」「倉庫の奥から出せない」といった状態なら、ここが最強です。輸出直結の販路を持っているため、他店で断られた車両でも値段がつくことが多いです。

ボロボロのトラクターを現金化

まとめ

クボタ L1-20(サンシャイン)は、単なる古い農機具ではありません。日本の農業を支え、今なお世界中の大地で求められている「名機」です。

記事のまとめ


* スペック: 20馬力・D1402エンジンの強力なトルクは健在。
* 特徴: モンローなどの装備と、修理しやすい構造が海外で大人気。
* 処分: 修理にお金をかけず、輸出ルートを持つ業者へ現状渡しするのが正解。

納屋で眠らせておくのは、あまりにも勿体無い機械です。錆びついて土に還ってしまう前に、ぜひ次の活躍の場(海外)へ送り出してあげてください。それが、所有者にとっても、機械にとっても一番幸せな結末になるはずです。

まずは、お持ちのL1-20が今いくらになるのか、無料査定で確かめてみてはいかがでしょうか?

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