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【クボタ SR-J3】スカイロードジョイ コンバインの条数・馬力と買取相場

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【クボタ SR-J3】スカイロードジョイ コンバインの条数・馬力と買取相場

クボタ_SR-J3

納屋の奥でシートを被ったまま眠っている「クボタ SR-J3」。

「もう何年も動かしていないし、バッテリーも上がっている。鉄くずとして処分するしかないか……」

そう諦めているとしたら、少し待ってください。

実はこの「スカイロードジョイ SR-J3」、日本国内での農機としての役割を終えても、海外では「神機」と呼ばれるほど需要がある部品を抱えています。一見すると古びた鉄の塊ですが、その心臓部には、世界中のバイヤーが探し求めている価値が隠されているのです。

この記事では、SR-J3のカタログスペックから、整備士しか知らないオイル管理の裏話、そして「なぜボロボロでも値段がつくのか」という市場のカラクリまでを徹底的に解説します。処分料を払って損をする前に、この機械の本当の価値を知ってください。

クボタ SR-J3 スカイロードジョイ のスペック・製造年・特徴

日本の小規模農業、特に中山間地域や兼業農家の米作りを支えた名機が「スカイロードジョイ(SKYROAD JOY)」シリーズです。その中でも「SR-J3」は、徹底した軽量化と扱いやすさを追求したモデルとして、現在でも一部のユーザーから根強い支持を得ています。

主要諸元表

まずは、SR-J3がどのような機械なのか、その数値を正確に把握しましょう。特に全長や重量は、売却時の輸送トラックを手配する際に必須となるデータです。

販売シリーズ スカイロード ジョイ (SR-J)
製造年目安 2000年代初頭の製造モデル
条数 2条刈り
収穫方式 袋取り(ホッパー式)
※グレンタンクではありません
機体サイズ 全長 2,660mm × 全幅 1,420mm
全高 1,530mm
重量 710kg 〜 730kg
エンジン型式 Kubota Z482
(水冷4サイクル2気筒ディーゼル)
出力 定格 10.5PS / 最大 13.3PS
変速方式 ギヤ式(前進9段・後進3段)

実用性と特徴

「Joy(ジョイ)」という名前が示す通り、この機械は「誰でも気楽に乗れるコンバイン」を目指して開発されました。

SR-J3の特徴

  • 圧倒的な取り回しの良さ
    全長が3メートル未満、全幅も1.5メートル以下というサイズは、2トントラックはもちろん、条件さえ整えば軽トラックでの運搬も視野に入る(※積載重量制限には注意が必要)コンパクトさです。入り口の狭い棚田や、変形した小さな田んぼでも、隅々まで刈り取ることができる機動性は、現代の大型コンバインにはない武器です。
  • 「袋取り」という宿命
    SR-J3は籾をタンクに溜めるのではなく、運転席横の排出口から直接「30kgの米袋」に入れる方式です。収穫しながら袋を交換し、満杯になった袋を畔まで運ぶ作業は重労働となります。しかし、この構造ゆえに「排出オーガ」などの複雑な機構がなく、メンテナンスが非常に楽であるというメリットも存在します。
  • 機械式制御の信頼性
    近年のコンバインはマイコン制御の塊ですが、SR-J3は走行や脱穀の基本動作がレバーやロッド、ベルトといった「機械式」で構成されています。電子基板の故障リスクが低く、町の修理工場や機械に詳しい個人でも直せる可能性が高いため、維持費を安く抑えたいユーザーには最適な一台です。

★ SR-J3 の市場価値と需要の理由

ここが最も重要なポイントです。「古い袋取りコンバインなんて、もう誰も欲しがらないだろう」というのは、あくまで国内の一般市場だけの話です。世界的な視点で見ると、SR-J3の見え方はガラリと変わります。

なぜトラクターと違う?コンバイン特有の輸出事情

まず現実をお伝えすると、SR-J3は「コンバインの形をしたまま(完成車)」で海外へ輸出されることは稀です。

  • 稲の品種の違い: 東南アジアなどの主要な輸出先では、インディカ米など背の高い稲や、脱穀しにくい品種が主流です。日本のコンバインはジャポニカ米専用に設計されているため、そのままでは能力を発揮できません。
  • 袋取りの不人気: 海外でも労働効率化が進んでおり、重労働である「袋取り」タイプは敬遠される傾向にあります。

そのため、中古トラクターのように「動けば何でも高く売れる」というわけにはいきません。しかし、SR-J3には別の価値があります。

それでも「買取」が成立する理由(エンジン・部品需要)

SR-J3が買取対象となる最大の理由、それは搭載されているエンジン「Kubota Z482」にあります。

このエンジンは、コンバインだけでなく、発電機、小型建設機械、ヨットの補助エンジン、冷凍車のサブエンジンなど、世界中のあらゆる産業機械に使われている「スーパーミニ・ディーゼル」シリーズです。

ポイント

  • 「ドナー」としての価値
    海外では、発電機や建機のエンジンが壊れた際、新品のエンジンを買うと高額になります。そこで、日本から輸入された中古コンバイン(SR-J3)からエンジンを取り出し、載せ替えるという需要が爆発的に存在します。
  • 部品単位での流通
    エンジンだけでなく、ミッションやクローラーの足回り部品も、現地で改造されて運搬車に使われることがあります。

つまり、SR-J3は「稲を刈る機械」としてではなく、「極めて高品質なクボタ製エンジンのパッケージ(入れ物)」として評価されているのです。これが、外装がボロボロでも、刈取部が動かなくても、エンジンさえ生きていれば値段がつく論理的な理由です。

【所有者必見】型番プレート・アワメーターの確認

正確な査定を受けるためには、愛車の情報を正しく把握する必要があります。

刻印・プレートの位置

SR-J3の型式や製造番号が記載されたプレートは、通常以下の場所にあります。

  • 運転席の足元周辺
  • カッティング部(刈取部)の裏側や側面

また、エンジンルームを開け、エンジン本体に貼られている「Engine Model: Z482」というステッカーも確認してください。この写真があるだけで、バイヤーの目の色は変わります。

稼働時間(アワー)と寿命の目安

運転席にあるアワーメーター(稼働時間計)を確認しましょう。

  • 300時間以下: 国内の小規模農家向けとして、再販できる可能性があります。比較的高値が期待できます。
  • 500時間〜: 一般的にコンバインの寿命と言われるラインに近づきます。ここからは「部品取り」「輸出用」としての評価にシフトします。

たとえメーターが動かなくても、エンジンの音や煙の状態(黒煙が出ていないか)が良好であれば、十分に評価されます。

よくあるトラブルと「修理 vs 売却」の判断

長く納屋に置いてあったSR-J3には、特有のトラブルが発生します。修理して使うべきか、そのまま売るべきか。その判断基準を金額ベースで解説します。

コンバインの致命傷「ゴムクローラー」の状態

コンバインの維持費で最も高額なのが、足回りの「ゴムクローラー(キャタピラ)」です。

  • 修理費の目安: 社外品でも2本セットで約8万〜12万円。工賃を含めるとさらに高額になります。
  • 判断基準: もしクローラーに深いひび割れがあったり、切れてしまっている場合、絶対に新品交換してはいけません。 SR-J3の中古相場よりも修理費が高くなるため、直せば直すほど赤字になります。「クローラーが切れたまま」の状態で、現状渡しで買い取ってくれる業者を探すのが正解です。

こぎ胴・刈取部の腐食と固着

使用後に掃除をせず保管した場合、内部で籾や藁が腐敗し、ネズミの巣になっていることがあります。

  • 固着トラブル: 刈刃や脱穀部のベアリングが錆びついて動かないケースが多く見られます。
  • 判断基準: これらをすべてオーバーホールするには、数十万円の費用がかかります。しかし、前述の通り「エンジンの価値」は残っています。脱穀部が動かなくても、エンジンがかかるなら売却可能です。無理に動かそうとしてベルトを焼き切る前に、そのまま査定に出してください。

注意

注意:修理不能と判断したら

部品供給が終了しているパーツも多いため、修理工場に持ち込んでも「直せない」と言われるか、高額な見積もりが出ることが大半です。

「修理にお金をかけるより、今の状態で売れる場所に売る」。これが最も経済的な選択です。

SR-J3 の買取相場と高く売るための出口戦略

では、実際に手放す際、どこに頼めばよいのでしょうか。

やってはいけない「処分方法」

  1. 近所のスクラップ屋へ持ち込む
    彼らは「鉄の重さ」だけで計算します。SR-J3は約700kgしかないため、鉄くず相場によっては数千円〜1万円程度にしかなりません。エンジンのプレミア価値は完全に無視されます。
  2. 農協(JA)への下取り
    新しい機械を買うならまだしも、処分のみを依頼すると「型式が古すぎる」「再販できない」という理由で、逆に処分料(リサイクル料・運搬費)を数万円請求されるケースが大半です。

正解は「部品・輸出に強い専門買取店」

SR-J3を高く売るための条件は、以下の2点を知っている業者に依頼することです。

  1. 「Kubota Z482エンジン」の国際相場を知っていること
  2. 動かない車体から使える部品を取り出し、リサイクルするルートを持っていること

国内の農家へ再販するルートしか持っていない地元の農機具屋では、SR-J3は「価値なし」と判断されます。しかし、海外販路を持つ専門業者であれば、「エンジンだけで元が取れる」と判断し、適正な価格(数万円〜状態によってはそれ以上)をつけてくれます。

たとえ不動車であっても、処分料を払うどころか、現金化できる可能性が十分にあるのです。

おすすめの買取査定サービス

SR-J3のような「古くても部品価値がある機械」は、一社の査定で諦めず、複数の専門店に見てもらうことが重要です。以下のサービスは、海外輸出や部品リサイクルに強みを持っており、古いコンバインの扱いにも慣れています。

1. ヒカカク!

コンバインの相場は非常にわかりにくいため、まずは「自分の機械がいくらになるのか」を把握することがスタートです。ヒカカク!は最大20社から一括で見積もりを取れるため、安く買い叩かれるリスクを回避できます。「エンジンに価値がある」と知っている業者がきっと見つかります。

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2. 農機具買取査定君

農機具に特化した一括査定サービスです。古いクボタのコンバインは彼らにとって主要な商材の一つです。登録されている買取店は農機のプロばかりなので、「袋取りタイプ」や「Z482エンジン」の話もスムーズに通じます。スピーディーに現金化したい方におすすめです。

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3. トラックファイブ

もし、「クローラーが切れている」「エンジンもかからない」「ボロボロで動かせない」という状態なら、トラックファイブが最適です。彼らは重機・建機・トラックをメインに扱っており、動かない機械をユニック車で回収するノウハウを持っています。機械としての機能より「資源・部品」としての価値をしっかり見てくれるため、他で断られた場合の駆け込み寺として活用してください。

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メンテナンス・データファイル(整備マニュアル)

最後に、現役でSR-J3を使い続けたい方、あるいは少しでも状態を良くして売りたい方のために、マニュアルにしか載っていない詳細な整備データを公開します。特にオイル量の管理はエンジンの寿命に直結するため、厳守してください。

油脂類データチャート

ネット上の情報には、大型トラクターの数値と混同している誤ったデータも散見されます。SR-J3(Z482エンジン)の正しい数値は以下の通りです。

給油箇所 指定オイル規格 規定量(目安) 交換・点検のポイント
エンジンオイル API CD級以上 (10W-30) 約 2.1L 〜 2.5L **【最重要】**非常に少量です。入れすぎると故障の原因になります。必ずレベルゲージで確認してください。
冷却水 (LLC) ロングライフクーラント 約 2.8L サブタンクも含みます。熱容量が小さいため、不足は即オーバーヒートにつながります。
ミッション・油圧 クボタ純生スーパーUDT-2 約 12L 〜 15L ミッションと油圧系(刈取上下など)はオイルを共用しています。
バッテリー 34B19L または 50B19L 1個 軽自動車用の一般的なバッテリーと互換性があり、ホームセンターで安価に入手可能です。

消耗部品リスト

修理やメンテナンスを行う際は、以下の部品番号や規格を参考にしてください。

  • オイルフィルター: 純正品番 HH150-32430(汎用性が高く入手容易)
  • Vベルト:
    • ファンベルト: 1G772-97010 など
    • 走行・脱穀ベルト: 必ず「農機用(オレンジ・ゴールドラベル)」等の高耐久品を選んでください。通常の産業用ベルトではすぐに摩耗してスリップします。

まとめ

クボタ SR-J3(スカイロードジョイ)は、日本では「古い小型コンバイン」ですが、世界的な視点で見れば「宝の山(Z482エンジン)」を抱えた貴重な資源です。

  • 袋取り・2条刈りでも、エンジン需要で買取のチャンスはある。
  • クローラー切れや故障があっても、修理せずにそのまま査定に出すのが鉄則。
  • 処分料を払う前に、輸出や部品取りに強い専門業者へ相談する。

納屋で眠っているその機械は、鉄くずではありません。適切なルートへ流すことで、次の誰かの役に立ち、あなたにも現金という形で還元されます。まずは無料査定で、その「隠された価値」を確かめてみてください。

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