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【ヤンマー Ke-4】トラクターのスペック・馬力・製造年と買取相場

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【ヤンマー Ke-4】トラクターのスペック・馬力・製造年と買取相場

ヤンマー_Ke-4

実家の納屋や倉庫の奥を整理していたら、シートを被ったまま埃をかぶっている「ヤンマー Ke-4」という小さなトラクターを見つけた。そんな状況に直面し、どう処分すべきか頭を抱えていませんか?

「こんなに小さくて古い機械、もう使い道がないのでは?」
「動くかどうかも分からないし、処分費用を払って鉄くずにするしかないか……」

もしそのように考えているなら、少し待ってください。実はこの「Ke-4」、日本国内では「懐かしい旧型機」ですが、海を渡ったベトナムやカンボジアなどの国々では、現在進行形で「神機」と呼ばれるほど熱烈な支持を受けているトラクターなのです。

この記事では、Ke-4のカタログスペックや製造年から、整備士しか知らないディープなメンテナンス情報、そして2025年現在の中古市場における「本当の価値」までを余すことなく解説します。

安易に廃棄して損をしてしまう前に、この機械が持つポテンシャルを知ってください。輸出ルートに乗せることができれば、驚くような値段がつく可能性があります。

ヤンマー Ke-4 のスペック・製造年・特徴データ

ヤンマー「Ke(軽)」シリーズは、その名の通り軽快でコンパクトな取り回しを重視して開発されたモデルです。中でも「Ke-4」は、シリーズの中核をなす名機として知られています。まずは基本的な数値データを確認しましょう。

主要諸元表

Ke-4は、単なる家庭菜園用の耕運機とは異なり、本格的な乗用トラクターとしての構造を持っています。特に全幅約1メートルというサイズ感は、現在でも日本の狭い農地や果樹園で重宝されています。

販売期間 / 製造年 1990年代後半〜2000年代初頭
(概ね1997年頃から製造開始)
エンジン型式 3TNA72-UNK
(水冷4サイクル3気筒ディーゼル)
馬力(PS) 14.5 PS(グロス)
(実用出力は13.5〜14.0 PS程度)
排気量 879 cc
駆動方式 4WD
(パートタイム式 / 2WD切替可)
変速段数 前進8段 / 後進4段
機体サイズ(全長) 約 2,040 mm
機体サイズ(全幅) 約 1,030 mm
機体重量 約 500 kg 〜 515 kg

メンテナンスデータ

ご自身で整備を行いたい場合や、買取査定前に状態を確認する際に必要となるデータです。特に油脂類の管理は機械の寿命に直結します。

使用バッテリー 46B24L
※40B19L等でも始動可能だが寒冷地は正規サイズ推奨
エンジンオイル量 約 2.7 L
(API CD級以上)
ミッション・油圧 約 12.0 〜 15.0 L
※純正「TF-500A」または農機用ユニバーサルオイル(UTTO)必須
前車軸(フロント) 約 2.5 〜 3.5 L
(SAE #90 ギアオイル)

なぜ今でも人気? Ke-4 の特徴と海外需要

製造から20年以上経過した機械が、なぜ今でも値段がつくのでしょうか。その理由は、現代の機械が失ってしまった「シンプルさ」と「頑丈さ」にあります。

ヤンマーならではのディーゼルエンジンと耐久性

Ke-4に搭載されているエンジン「3TNA72」は、ヤンマーの技術力が詰まった傑作エンジンです。

整備士目線で見ても、このエンジンは本当にタフです。
  • 3気筒であることの強み:
    このクラス(13〜15馬力)ではコストダウンのために「2気筒」が多い中、Ke-4は贅沢に「3気筒」を採用。振動が少なく、粘り強いトルクを発揮します。
  • 機械式制御の信頼性:
    電子制御(コンピューター)を使わず、燃料噴射や変速がすべて「機械式(アナログ)」。「基盤が壊れて動かない」というリスクがないため、長く愛用されています。

高価買取のポイント


海外(ベトナム・カンボジア)で「神機」と呼ばれる理由

  1. コンテナ輸送の効率が良い:
    コンパクトなため、海上コンテナに2段積みで効率よく詰め込めます。輸送コストが安く済むため、バイヤーが高値で買い付けやすいのです。
  2. 現地の地形にジャストフィット:
    全幅約1メートルのKe-4は、アジア農村部の狭い橋やあぜ道でもスイスイ走行可能です。
  3. 修理のしやすさ:
    構造がシンプルなので、現地の鍛冶屋さんレベルの設備でも修理して使い続けられます。

【所有者必見】型番プレート・製造番号の確認場所

買取査定を依頼する際、必ず聞かれるのが「型番」と「製造番号(車体番号)」、そして「アワーメーター」です。これらを正しく伝えることで、査定額の精度が上がります。

確認ポイント


1. 車体型番・製造番号プレート

  • 運転席の足元: クラッチ/ブレーキペダルの付け根付近、またはセンタートンネル側面。
  • エンジンルーム: ボンネット内のフレーム側面。

※「RSZ120」などはロータリー(後ろの刃)の型番です。車体本体の「Ke-4」等の表記を探してください。

2. アワメーター(稼働時間)

  • 500時間未満: 国内再販も狙える極上車。
  • 1000時間超え: 国内では敬遠されますが、輸出なら全く問題ありません。
  • メーター不動: 「不明」として査定に出してOKです。0円にはなりません。

よくあるトラブルと対処法(修理 vs 売却の判断基準)

長く放置されたKe-4によくあるトラブルをまとめました。「修理して使う」か「そのまま売る」かの判断基準にしてください。

トラクター特有のトラブルと対処

  • エンジンがかからない:
    バッテリー上がり、または燃料への空気混入(ガス欠後のエア噛み)が主な原因。
  • 前輪付近からのオイル漏れ:
    前車軸(ナックル部)のオイルシール破損。水田の泥や草が原因でシールが傷つく、この年代のヤンマー機の持病です。
  • 油圧が上がらない・ハンチング:
    ロータリーが「ガックン、ガックン」と揺れる現象。油圧パッキンの摩耗やオイル汚れが原因です。

注意


【警告】高額な修理費に注意!

Ke-4はメーカーからの部品供給が終了しているパーツも増えています。
例えば、前輪のオイルシール交換を依頼すると、工賃込みで3万〜5万円かかることがあります。

買取価格は修理代分そのまま上乗せされるわけではありません。
「壊れたままの状態で、輸出業者に買い取ってもらう」のが、トータルで一番損をしない方法となるケースが大半です。

【2025年最新】Ke-4 の中古市場価値と買取相場

では、実際にKe-4はいくらで売れるのでしょうか。ネット上の販売価格(30〜50万円)は整備・保証込みの価格です。実際の買取相場は、そこからコストを引いた額になります。

状態別の買取相場目安

ランク 状態詳細 買取相場目安
Sランク 極上・低稼働
アワー500h未満、タイヤひび割れなし、屋根下保管。
15万 〜 25万円
Bランク 年式相応・稼働可
アワー500〜1000h、タイヤにヒビ、錆はあるが動作正常。
5万 〜 15万円
Cランク 難あり・輸出向け
不動車、バッテリー上がり、パンク、オイル漏れ。
1万 〜 5万円

※相場は地域、時期(円安など)、オプション有無によって変動します。

重要なのは、「Cランク(ボロボロ・不動)」であっても、輸出需要があるため0円にはならないという点です。

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Ke-4 を「1円でも高く売る」ための出口戦略

Ke-4のような「海外で人気のある古い機械」を処分する際、どこに売るかで手元に残るお金が数万円〜十数万円変わってきます。

絶対にやってはいけない「処分方法」3選

  1. 鉄くず業者(スクラップ屋)への持ち込み
    トラクターを単なる「鉄」として計算されるため、数千円にしかなりません。製品価値を捨てる行為です。
  2. 農協(JA)への下取り
    JAは「新品への買い替え」が前提です。古い機械の海外販路を持たないことが多く、逆に処分料を請求されるケースも。
  3. 個人売買(オークション)
    陸送手配が非常に難しく高額です。「届いたら動かない」等のトラブルリスクも大です。

高価買取のポイント


正解は「輸出ルートを持つ買取店」への売却

日本国内では値段がつかないような「低馬力」「過走行」「オイル漏れ」のあるKe-4でも、ベトナムやカンボジアへ輸出するルートを持つ業者なら、鉄くずではなく「製品」としての適正価格で買い取れます。
特に今は円安傾向もあり、海外バイヤーの意欲は旺盛です。

Ke-4 の買取に強い!おすすめ業者ランキング

最後に、古いヤンマートラクターの買取実績が豊富で、安心して任せられる業者を3つ厳選して紹介します。

1. ヒカカク!

国内最大級の買取比較サイトです。入力の手間は一度だけで、最大20社の買取業者に一括で査定依頼ができます。「とりあえず相場を知りたい」という場合に最適です。

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2. 農機具買取査定君

トラクターなどの農機具に特化した一括査定サービスです。厳選された優良店が競って査定を行うため、古いヤンマー機でも適正な価格がつきやすいのが特徴です。

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3. トラックファイブ

「動かない」「タイヤがパンクしている」「サビだらけ」といった、状態の悪い機械の処分に困っているならこちら。輸出に強いため、他店で断られた機械でも値段がつく可能性があります。

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まとめ

ヤンマー Ke-4は、小さくても力持ちな「日本の名機」です。

所有者であるあなたにとっては「古くて邪魔な機械」かもしれませんが、世界のどこかには、その機械を喉から手が出るほど欲しがっている農家がいます。

部品供給の減少やゴム部品の経年劣化を考えると、市場価値が残っている「今」が売却のベストタイミングです。

まずは、紹介した査定サービスを使って、「納屋のKe-4」がいくらになるのか確かめてみてください。きっと、修理代をかけるよりもずっと良い結果が待っているはずです。

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